戸田市商工会館・商工会サイトにリンクします。
例会などは戸田市商工会館を活用しています。
商工会とは合同企画や共催など協力関係にあります。

ボートのまち「戸田」と宿場のまち「蕨」の地区会サイトです。現在、行政や市民活動との協働で、まちづくりNPOを支援したり、商工会と連携してバイオエネルギーのBDF(Biomass Diesel Fuel)研究や民間公共投資のPFI(Private Finance Initiative)研究、あるいは同友の銘菓「戸田の渡しに」ちなんで渡し舟復活などにも取り組んでいます。戸田の企業を元気にする「よき経営者、よき企業、よき経営環境」を目指して勉強する社長(経営者)の学校です。

戸田・蕨の小さな2市にまたがる少人数の地区会ですが、アットホームでレベルの高い活動が自慢です!

e.doyu−同友会活動支援システムサイトへ 同友会会員検索サイトへ 中小企業家同友会全国協議会のサイトへ Jobway−中小企業家同友会共同求人サイトへ

2005年度活動記録   2006年度活動記録 2007年度活動記録   2008年度活動記録 2009年度活動記録


エコアップ宣言

地区会会員の社長の日記(blog)集です。blogを作った会員はMLでアドレスをお教えください。リンクします。作り方がわからない方は情報化担当の委員か幹事へお問合せください。経営から趣味、市民活動、日記でも何でも、会社のブログでも社長個人のブログでもOKです。まだ少ないのでここからリンクできます。増えたら専用リンクページを作りますので、どしどしお寄せください。

◆林 冬彦 ◆引地 智宏 ◆山中 邦久 ◆中島 浩一 ◆溝上 西  ◆吉田 雄亮
 

中小企業憲章について(豆知識)   中同協サイトはこちら

<緊急ニュース>去る6月18日(金)民主党菅内閣は早々に中同協が進めてきた私たちの悲願でもあった中小企業憲章を閣議決定したました。詳しくは埼玉同友会のサイトに、ニュースと中小企業家同友会全国協議会・鋤柄修会長の談話が掲載されていますのでご覧ください。7年にわたる憲章運動の成果として、政策委員会、憲章推進委員の皆さんだけでなく共に喜びを分かち合いたいと思います。この流れでぜひ、戸田市、蕨市にも「中小企業振興条例」を制定するよう働きかけましょう。
「中小企業が作る元気なまちづくり、中小企業と共につくる元気なまちづくり」を合言葉に、地域社会に根付いた中小企業の発展を目指して、自社の見直し、地域貢献に努力したいものです。

追伸:戸田市ではこの動きを受けてか「中小企業振興条例」制定に市議会が動き始めています。さる7月22日に議会の委員会に戸部会長をはじめ幹事がヒヤリングと意見交換を行いました。商工会、民商と市内の経済団体が呼ばれています。詳しくは個人ブログですが、そちらを参照ください。(Y)

2010年度7月例会 報告

川口、浦和、戸田・蕨地区会合同例会

地域に根ざした企業ブランディング

〜自社に眠る可能性を呼び起こす〜

講師:ブランドプロデューサ 安東竜二氏

日時:7月21日(水)午後6:30〜8:45   

会場:川口リリア11階大会議室 

   今回は三地区会合同で、「地域を世界に発信」をテーマにする経産省から「地域中小企業サポータ」に認定された安東竜二氏を招いての講演会が企画された。まず、「ブランドとは何か?」それは一般論でも言えることだが、「消費者との約束の証」であり、一方で「伝える技術」だという意味で、職人技を持った彼は、まさにプロディーサーを職業にしているのだろう。従来の「地域ブランド」事業は行政がらみや補助金事業で、お金がつきればハイそれで終わりがほとんどだという批判も小気味いい。彼は、ブランドを作る動機は「どうやったらみんなが喜んでくれるか?」であり、そのために「自分たちを伝える道具」が必要になり、イメージやデザインが考えられるという。
 意外と日本人は自分の国や自分たちの街を知らないのではないだろうか、と言う。それは外国人と会うと痛感するという。外国人は仲良くなると自宅に招待したくなるようで、どれほど自分の家や街がいいか、故郷のよさを語るか。愛国心ともいえるが、確かにそれを感じる。それに比べれば自分たちの街を、自分を知ろうともせずに、すぐにコンサルや学者のお話をありがたがって聞こうとしたり、他所を視察しようという輩は多い。まずは自分の地域を語れるか? 自社を語れるか? 自分たち自身をよく知っていると言えるのだろうか?
 彼の手法はこうだ。まずは自分の仲間の会社、隣を知る。いいところをPRする。もちろん、好感度もなく、いいところがなければインチキに過ぎないので、何かいい点を見つけなければならないが、必ず選ばれる理由があるはずだ。それは消費者に伝えたいことであると同時に消費者が伝えたいことになる。オタクが詳しく述べる商品は、オタク自身が好きだからだ。マニアやファンは、まさに自社を伝える道具になり、サポーターになってくれる。それこそがブランド力なのだろう。
 そのためには自分たちが「100字で会社を語れるか」が鍵となる。その分量が15秒のCMスポットの料であり、人が伝えられる量だそうだ。具体的には、自分が何者か、社員が共有しているイメージや言葉、そして、一番商品のポイントを3つ、75文字で表現してみる。いろいろな意見が交差し、熱中する副産物も生まれる。人が誉めてくれる自社のよさに改めて気づかされることも多い。しかし、最後にその中から将来へのブランドに決めるのは社長だという。当然、伝えるターゲット、販売先のマーケッティング、つまり相手がいなければブランドにはならないし、100人のお客がいるならばその中の何人を相手にするかを戦略化する必要がある。特に、大量生産、大量消費の時代でないこれからは、相手は誰かを明確にすることが大切だ。
 そしてそれをシンプルで分かりやすいものに統一する作業がブランドの核になり、訴える手段や語れるポイントにどうデザインしていけるかが重要なのだ。それを思いついたらすぐに実行できるか。役人や勤め人に多いのは「やれない理由=やらない理由」だという。何か始めたいと思ったらひとまず自分から動くのが鉄則であり、経営者は不易流行の中で、常に1%でいいから新しいことにチャレンジする。それがむしろ伝統を創り、守ることなのだというのである。

 彼のプロデュースした「サムライ日本プロジェクト」は徳川家康で有名な三河、岡崎市からスタートし、各地域のメーカーを武士に例え、地域ごとのまとめる問屋を国主になぞらえ「サムライ」ブランドで全国統一ブランドを構築する。小さな中小・零細企業が強力なネットワークで世界ブランドになって流通させようという戦略である。我々中小企業同友会も独自ブランドでこうしたネットワークが作れるか?まさに脚下照顧!我々の持っている底力、リソース、潜在的パワーを結集してのネットワークが構築できるか。会の機能を再チェックする必要もありそうだ。(Y)
 

2010年度6月例会 報告

経営指針で会社が変わる

〜原点回帰で指針作りに取り組もう!〜

日時:6月17日(木)午後6:30〜8:45   会場:戸田市文化会館 

  今月は年度最初の例会ということもあって、同友会の原点とも言うべき「経営指針作り」のセミナーでの同期(最近は44会というグループを作っている)という川口地区会の東都ラバーインダストリー柴田玲氏、浦和地区会の高中板金工業の高橋正哲氏、当地区会から和菓子屋竹野・戸田の渡しの引地智宏氏の3人の44年生まれをパネラーに、トマル電気工業の都丸亮一氏がコーディネーターで経営委員会の経営指針作りセミナーといったところの企画だった。同友会では、経営理念、経営方針、事業計画をまとめて「経営指針」という呼び方で中小企業のレベルアップを埼玉県ではこの33年間で広めてきた。
  今回のパネルディスカッションでは、都丸さんが34年で10歳違うというが、共通しているのは4人ともが二世経営者で事業継承しているというところだろう。つまり、先代の企業が経営を委譲や継承するにあったては会社の再構成や見直し、ブラッシュアップにこの「経営指針」つくりは必要不可欠であるとも言える。

  だから創業のセミナーでは当たり前の経営指針作りを、企業のある段階でまじめに取り組むというのは「社長の学校」としては必要十分条件のカリキュラムとなる。特に事業承継に当たって、前の経営者が引継ぎのために見直したり、引き継ぐ若い経営者が再構成して自分の指針や方向を示すために活用するのも大きな意味が出る。
  まず今回彼らの取り組んだものは、旧体制の社内ルール、風土、企業文化の洗い直しだった。(そのほとんどは「暗黙知」でもある)その中から今後の方向性の明確化、体制整備、権限委譲などの会社の成長への骨格が作られ、自社の強みが導き出される。そして、それを明文化、成文化する作業が大切だ。なぜならそれらは外へ向けての情報公開、情報発信になるからだ。

  言い換えれば、彼らの数年の取り組みでの反省にもあったように、社長個人の思い込みや自己満足で社内に浸透しなかったり、作ったのはいいが金庫に仕舞われた感じで活用できなかった、などという組織での共有化が次の課題だからだ。つまり、経営指針作りは社長個人にとっては、様々な社長との出会いや学習の中でアンテナを高くし、今までは無関心だった世界経済などの外部環境やステークホルダー(家族、従業員、株主、顧客、近隣や地域社会まで)の存在に目覚め、環境経営までを含めて企業家としての社会的責任から、協働の「企業としての社会的責任」に気がつくからだ。
  同友会で言う3つの理念の「よい経営者、よい会社、よい経営環境」とは、そうした社長の「企業家」としての自己形成からスタートし、人間性尊重の会社を目標にすることで、そしてそれを誰にでもわかりやすく伝える形にすることで、「企業家=会社」「会社=社会」であることの「責任」を自覚するということなのだろう。
  このステップアップの成長段階が、地区会や理事会の運営、地域社会での様々な役職などにも活動の範囲を広げることで、従来型のボス支配でない、新たな民主的な地域経済界も育つと期待できないだろうか。それは都丸さんが指摘するように、同友会が進める三位一体化の取り組みである「経営指針作り」から社内の新陳代謝を促進する「共同求人」での人材の確保、そして経営指針の共有化への「社員教育」という流れが必要になっていくのだろう。まさに、同友会のスタート、原点を確認するというのにふさわしい内容の例会だった。(Y)
 

地区会2010年度総会 報告

日時:5月20日(木)午後6:30〜9:00

会場:戸田市文化会館

 今年度の地区総会も昨年同様、戸田市文化会館で開かれた。来賓には神保国男戸田市長、熊沢戸田市商工会長、県から新制度で誕生の役職から新井会長をお招きして、戸田市経済振興課から課長はじめ職員2名、会員も30数名(参加率6割)参加という陣容で、和気藹々の中にも10万人都市に1地区会をビジョンとする理想的な同友会の先進モデル地区会の勢いを現す盛会となったのではないだろうか。会場では普段お目にかかれない先輩や会員の代理参加で女性の参加者もいて、会場を華やかなものにしてくれた。同友会組織は会員が「企業」ではなく「企業家」という個人であり、社団法人に近いが、あまりこだわらずに、むしろ会員が出られないときは積極的に会社の他の役員や従業員を代理に立てても会の活性化に貢献するのもいいのではないだろうか。

 さて、戸田蕨地区会の総会は、記念講演会などの企画もなく、2年前までは小料理屋の2階で来賓も招くことなくどちらかというと内輪の総会という形式であったが、ここへ来て「よき会社、よき経営者」の学習から飛躍して「よき経営環境」改善に積極的に取り組もうという意図、地域に開かれた地区会の姿勢を反映しているとも言えるだろう。来賓の戸田市長や商工会長の挨拶にもあったように、倉庫や出版業の景気動向からも構造転換し、地域間競争に負けない「まちづくり」に前向きに取り組む地区会の存在感は地域に認知され益々増している。それは同友会参加経営者としての学習が、そうした広がりや環境経営といったレベルの向上にもあることでの地域活動への期待感の表れでもある。私たち会員もそうした地域の期待に応えられるよう、さらに商工会はじめ他の団体ともより連携を図る必要があるだろう。    

  戸田蕨地区会では幹事の若返りもスムーズに進行しており、川口地区会に匹敵する会員数ではあるが、県が提示する10万都市1地区会の具体化を戦略化するならば、蕨市で1地区会を目標に戸田+蕨でブロックにするなどの事業計画が必要になるだろう。7月の例会が川口、浦和地区会との合同ということからも拡大ブロック化も検討すべき段階なのかも知れない。今年は中道協念願の「中小企業憲章」が閣議決定する方向性も出てきており、注目される組織に発展する可能性もある。埼玉県としても企業家の集まった会なのだからもう少し実行性のあるビジョンが求められないだろうか。県の組織や理事会への要望として出すことも幹事会では検討すべきかも知れない。(Y)

写真上は、挨拶する戸部会長、下右は来賓挨拶の神保国男戸田市長。

同友会TOPへ戻る