2009年度第1回定例会
経営の赤信号を見抜く!
〜経営の危機感をお持ちですか?〜
日時:6月18日(木)午後6:30〜9:00 会場:戸田市商工会館
報告者:中小企業診断士 坂上 成人 氏
戸田市起業支援センター出身で元警察官、中小企業経営者という異色の経歴を持つ
中小企業診断士の坂上さんをお迎えし、実践的な企業倒産を未然に防ぐ手法を学び、その予兆・前兆(赤信号)から自社のあり方を考えるというテーマでの報告でした。今月は商工会との共催でもあり、実例から学ぶということもあって、実に刺激的で示唆に富んだ報告。そして、会員以外の参加もあり、会場は50人以上の満員御礼の盛会となりました。
当然のことながら倒産にならないためには無借金経営、自己資本比率を高めればいいかというと、実はそれだけでは危険で、予測不可能な事故が起こるだけでもあり得る訳で、事故に至らない組織問題、リスク分散なども重要なのだという話は、最近の儲けに走り過ぎての「偽装倒産」や経営者、従業員のクオリティの低さ、劣化などに要因がある場合や下請けからの脱却、異業種連携や環境経営の視点など経営指針そのものの学びの必要性まで多岐に渡りました。倒産というとすぐに財務の視点に囚われがちですが、実は顧客の視点や業務プロセス、ひいては必要な人材の配置という人事や組織に前兆があるはずで、それらの細かな気づきや発見にポイントがあるという内容でした。
そのためにはアンテナを高くし、学び続ける姿勢と冷静な分析からの決断が重要なのでしょう。必要な人材を揃えられるか。社長の器で規模が決まる。自社の業種業態は将来性があるのか。時代に取り残された退場すべきものにいくら費用をかけてもムダだという決断も必要、という厳しい目も、自社の正確な位置付けや存在意義を再考する、企業そのもののアイデンティティを問う時代なのだ、という指摘は、冷徹に自己を見つめ直させるものです。そして時代の「変化」の予兆を捉え、的確に対応できるための「学び」が不可欠であり、志を持った経営者の集まりの同友会の存在意義にも心を強くしました。クレームは宝の山であり、ターゲットの変化に順応できる情報化、業務フローや決断のプロセス。そこからいい腕の診断士など相談相手の重要性という営業トークも忘れないところなど、クロージングに至る話のうまさにも唸らされました。さすがオブザーバーが長い坂上先生でした。感謝。
参加者の数からだけでなく内容においても新年度にふさわしい例会でした。経営にはこうした学びが重要であることを再確認できました。皆さん、ますます同友会での例会に参加しましょう。アンテナは高く張りましょう。(Y) |